6月12日から14日まで、共産党市議団と一緒に能登半島地震の被災地支援に行きました。横浜市議団に寄せられた物資をワゴン車いっぱいに積み込み、載せきれない物は宅配便で届けました。現地では日本共産党と各種団体が共同で“被災者共同支援センター”を立ち上げ、全国から集まる支援物資を小分けにして仮設住宅に届けています。

私たちは共同支援センターからレンタカーで仮設住宅に向かいましたが、手付かずの倒壊家屋や道路状況に驚くばかり。仮設住宅では、支援物資を渡しながら、被災した状況や要望などをお聞きしました。

珠洲市ではほとんどの住宅が全壊
仮設住宅に入居された方たちは、自宅が半壊や全壊です。特に珠洲市では、一帯の家々が全壊している地域もありました。
70代の女性は、トイレに入った途端に大きく揺れて、トイレタンクや壁が倒れてきた。慌てて飛び出し玄関に行ったら、玄関の床もひび割れていた。
近所の若い人が「おばさんどこにいる!」と声をかけて、つぶれた家から引っ張り出してもらった80代の女性は、また地震で揺れると、あの時のことを思い出し怖くて眠れない。
被災地に宿泊施設は皆無。私たちも金沢市内の宿から珠洲市まで、車で片道3時間もかかりました。活動拠点となる宿泊施設が必要です。
被災者に寄り添って欲しいのに私たちは、見捨てられている
やっと仮設住宅に入居できたが、全壊した家からは家財道具を何も運び出せない。何もないのに、仮設入居は自立とみなされて何も支援が受けられなくなる。
「半年もたっているのに、 被災地の状況は改善していない。復興・支援がぜんぜん進んでいない。国も県も私たちのことを見捨てていると感じる」この言葉は重く響いた。

仮設住宅は2年したら出なければいけないので、その先が不安。木造仮設住宅に入居予定の80代女性は、2年後には600万円で住宅を買い取るか、毎月家賃を支払うようになる

「食料が底をつく」との連絡に食料を届けたグループホームは、定員以上の入所者がいるから、定員を守るように市から指導されている。要介護の方は仮設住宅に入れず、行先が見つからない。受け入れ先を探す事こそ市のやるべき仕事では?
生活再建へ希望の持てる対策を
日本共産党は「被災者の生活再建の現実をふまえた柔軟できめ細かな対策を講じること、そのために必要な知恵と力を集中することが求められている。“能登で生きる希望を”政治の責任で救援・復興へ」と内閣府に申し入れました。
古谷市議団長
横浜でも能登半島地震の教訓を生かす改善を行政に求めていきます。
日本共産党横浜市議団主催
横浜防災シンポジウム
― 能登半島地震の経験を横浜でどう活かすか ー
7月14日(日)
13:30~16:00頃まで
神奈川県民センター 2階ホール

講師:高林秀明
熊本学園大教授
阪神・淡路大震災時に、仮設住宅や復興について研究。熊本地震では自身も被災。能登半島地震発災数日後から現地で活動。
市議団が市内全域に配布した防災アンケートには、災害対策への要望や不安等多くの声が寄せれらました。
能登半島地震被災地支援では、現地の様子を見て、被災者の声を聞いてきました。もし大都市横浜に大地震が来たら…
くらしの相談センターだより2024年7月184号から抜粋)
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